ブラッドオレンジ
ブラッドオレンジとは
イタリアのシシリー地方を原産とするオレンジの一種。イタリアに限らずアメリカ合衆国などでも栽培されています。タロッコ種は寒さによ弱いという弱点があり、日本ではあまり栽培されていませんでしたが、
近年では温暖化の影響もあり生産量は多くないものの愛媛県・和歌山県・熊本県などで栽培されています。
・赤い果肉の秘密は(アントシアニン)と呼ばれる色素によるもので、(アン
トシアニン)はフラボノイドの一種で抗酸化物質として知られており、ブル
-ベリーなどにも含まれるポリフェノールの一種なのです。
かんきつ類では唯一ポリフェノールの一種であるアントシアニンを含んでい
ることから健康ブームに後押しされカットフルーツやジュース(カクテル)
としてホテルやレストランのメニューに並ぶこともあります。
【名前の由来】
見た目のとおり果肉が「血(blood)」のように赤いことからその名が付きま
した。
【旬・出回り時期】
国産のものは「モロ種」が2月中旬ころから3月上旬ころまで「タロッコ種」
が3月中旬から5月くらいまで出回ります。またアメリカ産の「モロ種」の
は1月から4月頃、イタリア産の「タロッコ種」が3月から4月ころに輸入
されています。
【品種】
主に「モロ種」「タロッコ種」「サングイネッロ種」の3種があります。
※日本国内で栽培されているのは主に「モロ種」と「タロッコ種」
「モロ種」
シチリア東部のカターニア地方原産とするモロ種はブラッドオレンジの中
で、もっとも赤みが強く紫がかった紅色のものが多い品種です。果汁が豊
富で甘酸の調和が良く深みのある味わいが特徴です。